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竹内 末広; 石井 哲朗; 松田 誠; Zhang, Y.*; 吉田 忠
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 382(1-2), p.153 - 160, 1996/00
被引用回数:30 パーセンタイル:90.29(Instruments & Instrumentation)原研東海研のタンデム加速器のブースターとして開発・建設してきた46個の超電導加速空洞から成る位相独立調整型リニアックが完成した。SiからAuまでの多数の元素のイオンを加速テストし良好な結果を得たので、総括的な報告として、ブースターの概要、ヘリウム冷却系の概要と性能、超電導加速空洞の性能、ビーム加速における空洞の位相調整方法等を説明した上で、加速テスト結果を述べている。ブースターを使って利用者の実験が開始されていることも強調した。
加速器管理室
JAERI-Tech 95-034, 163 Pages, 1995/06
原研のタンデム加速器は質量数が約70以上の重イオンに対して核反応を起こすのに必要なエネルギーに満たなくなる。そこで重イオンのエネルギーを2~4倍に増強するため超電導リニアックを用いたブースターを開発した。ブースターは超電導バンチャー、超電導リニアック(40台の超電導空洞)、超電導デバンチャーから成り、タンデムからの直流ビームを約60%パルス化し、加速後エネルギーを揃えて連続的なビームをターゲット室へ導く。1994年に設計性能を達成し、代表的な重イオンの加速に成功した。本報告書は開発の目的と経緯、本体の超電導空洞、クライオスタット、ヘリウム冷却系、ビームライン等の設計、製作および性能、建家とその設備、安全系の設計と設備、ビーム加速性能試験結果、そしてブースターを使った研究計画と実験装置について述べた。
竹内 末広
Proc. of the 4th China-Japan Joint Symp. on Accelerators for Nuclear Science and Their Applications, p.79 - 81, 1991/00
原研タンデム加速器で加速した重イオンを更に加速する超電導後段ブースターを開発している。ダースターは1/4波長型のニオブ製超電導空洞を40台使用したリニアックとバンチャー、デ・バンチャー等から成り、各空洞は高周波位相を独立に制御するものである。これまでにバンチャーおよびデ・バンチャーを製作し、その中で超電導空洞4台を製作・性能試験を行なった。約6MV/mという高い加速電界を得ている。リニアックは10台のクライオスタットから成り、1台のクライオスタットに4台の超電導空洞が入る。これらは現在製作中である。期待される加速電圧は約30MVである。完成すれば質量数約200以下のあらゆる原子核間の核反応を起こすことが可能となる。論文及び講演では超電導空洞の製作と性能、ブースターの構成と配置、ヘリウム冷却系の概要等について述べる。